ディティール言うな

わりとオタク系インテリの人*1がよく言うように記憶してるんですが、detail(詳細)のことを「ディティール」と発音、表記されるのが気になって仕方がありません。なんて度量が狭いんでしょう。
英語の日本方言だと開き直っちゃうのもまああり*2でしょうが、カタカナで忠実に表記するなら「ディーテイル」でしょうか。カタカナ表記ではアクセントが強調されないことや、通常「メイル」が「メール」と表記されていることも考えると、「ディテール」という発音、表記が通りがいいのかなと思います。ぐぐっても一番よく出てきますし。
「すべからく」の誤用と同様に「ディティール」の件も、一見「難しい言葉を使おうとして失敗」という現象です。でも、「難しいことを言ってみよう」というより「なんかこの言葉の響きいいから使ってみたい」という欲求のほうが強いんじゃないかなと。
「ディテール」「ディテイル」だともっさりした印象ですが、「ディティール」はシャープな響きです。
「すべて」「すべからく…べし」より「すべからくうまい」とかのほうが締まる感じです。
重複は「ちょうふく」と読むより「ジュウフク」と読むほうが重複してそうです。
「密度が高い」より「密度が濃い」のほうが、みつしりしてそうです。
「ウォーニング」より「ワーニング」のほうが注意しそうかというとそうでもないか。
仏教用語の「調伏(ちょうぶく)」「折伏(しゃくぶく)」なんかも「ぶく」って読んだほうがかっこいいから定着したんじゃないかと勘繰っています。
誤用定着の背景には、発音してみたさ>正しさ、という関係があるのではという仮説。

*1:名前がわかる範囲では大月隆寛とか岡田斗司夫とか竹熊健太郎とか

*2:イギリスの地方だと「ディータイル」とか発音しそうだし