西尾維新は禁書にしたほうがいいんじゃないか - EMPTINESS

戯言使いは自他共に認める「壊れている」キャラだけど、彼を本当にヤバい人間だと思い知るのは、彼が得意の戯言で他人を壊してしまう(時には死に追いやる)描写ではない。彼がそれらの死人達を思い出すシーンだ。
戯言使いこと「いーちゃん」は、昨日一緒に遊んだ友人のことを思い出すように、死人のことを思い出す。彼が直接、間接に死に関わった人たちのことを、楽しい記憶のように。そして時に、その死者たちの口癖を真似たりする。そこには死と生の境界も罪の意識もない。
この辺で生と死の境界にある人が揺さぶられてしまうのかもしれないとは思う。
ただ、ある一人の少女の死の後、戯言使いはその死を以前のようにフラットに捉えられなくなる。つまり壊れ具合が弱くなる。その後はどんどん弱くなる一方なので、初期の戯言使いに、リアルで壊されてしまった人にはリハビリになるんじゃないかと思う。
だから、戯言シリーズに関して言えば、シリーズとおして読んでしまったほうが健康にはいいんじゃないだろうかという結論。*1

まあ、これも戯(ry

*1:途中でやめる人がいるんだろうか